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【今更】M1Proプロセッサ搭載のMacBookProを1年間使って感じたこと[ChuChu]

1年ぶりの更新ですね(恒例の挨拶)

今回はタイトルの通り、Apple M1 Proプロセッサを搭載したMacBookPro 14インチモデルを約1年間使用しての所感を備忘録的に書き綴っていきます。

M2プロセッサのMac miniやM2 Pro、MaxプロセッサのMacBookProがもう出てることには目を瞑りましょう、というか一年ぐらい使っての感想だから時間たってるのはしょうがない()

今回画像多めです、ご注意を。

購入した経緯と届いた当時のおはなし

2021年10月19日にAppleからM1プロセッサの性能アップ版であるM1 Pro、M1 Maxの発表とともに同プロセッサを搭載したMacBookPro(14インチ・16インチ)の発表がされました。
その際血迷ってAppleストアで買っちゃったんですよ、14インチモデル。
ストア解放後しばらくはアクセス過多でなかなか注文できず、最速荷着のロットには間に合わず届いたのは同年11月4日。
ちなみに購入したのはこの構成

購入したモデル。最高スペックとはいかないがまぁまぁなもの。

CTO.....といいつつ構成変更した点はメモリのみ。
CPUはM1 Proの中で一番いいモデル、RAM 32GB、1TB SSD
本当はM1 Maxも気になってたんですが、持ち運びするPC=バッテリー持ちも重要視ということでM1 Proにとどめました。

で、届いた時の写真がこちら

Apple製品の化粧箱は意外と好きだったりする

最近はAppleに限らずいろんなメーカーが無機質な段ボールじゃなくこういう化粧箱使ってくれて嬉しい。
届いて早速内容物の確認

充電器は以前使っていたMacBookPro Late2017のものより一回り程度大きくなった感じ

左が今回付属の96Wアダプター。右がLate2017付属の61Wアダプター。

このサイズ比で61W→96Wの進化はすごい。
96Wアダプターの詳細がこちら。

今回の目玉はこれ

新世代のMagsafeケーブル。
2014年ぐらいまでのMacBookシリーズではこれの先祖に当たる磁力でくっつく充電端子があったのですが(世代が違うので今回のと端子形状は違う)、TouchBar搭載機になってからThunderbolt3(USB-C都端子形状は同一)の4ポートのうち1つを使い充電する形式でした。

まぁそれはそれで右でも左でもどこの端子からでも給電できるので便利だったんですが、今回はそれに加えてMagsafeも復活(Thunderbolt4端子は3つ)しました。
このMagsafeケーブルは世代的には第3世代ということになります。
第1世代のMagsafeケーブルを利用していたのですが、それよりも磁力が強くなってる印象。

このMagsafeケーブル、磁力なので水平の力には強く引っ張ってもなかなか外れませんが、垂直の力に弱いので上下にずらしてあげるとすぐに外れます。

実は以前使ってたMacBookProも自前でMagsafeっぽくしてました。

これ、すごいのがなんとThunderbolt3の通信もできるらしい設計。
MacBookPro2017はメルカリにドナドナしてしまったのでもう持っていないのですが、このマグネットアダプターはいまだに所持しています。

ちなみに今回付属していたりんごシールは黒でした。

確か2017の時は白だったと思うのでちょっと新鮮でした。

もう1年も経っているのでいろんなサイトで本体画像が出回ってると思いますが、一応こんな感じ。

本体形状が一新されラウンド形状がなくなりフラットな見た目に。
各インターフェース部も一新され、フルサイズHDMI、SDXCスロット、Thunderbolt4端子×3、ミニフォーンジャックとなりました。

個人的にはフルサイズHDMIが復活してくれたのは嬉しいところ。
カメラで写真を撮影する方にはSDスロット復活も喜ばれているのだろうか。

ちなみに自分は現在SDスロットにこちらを差しっぱにしています。

TranscendのJetDrive、256GBを挿入しています。
こちらに動画やゲームのデータを入れたりしています。

旧式との比較

さて、ここでは自分が持っていたMacBookPro2017との比較写真です。

2017の方は端が少し弧を描いていて、薄く見えるような筐体になっています。

わかると思いますが、左が2017、右が2021です。
この薄さもあって2017の方はキーボードがペチペチといった軽い、薄い感触であまり好きではありませんでした。
2021の方は、数mmの差ですがその差が大きく、別売りのMagicKeyboadのようなキータッチになってくれたのでよかったです。

ちなみにこの2017の方、TouchBar搭載のモデルです。

第7世代Core i5で8GBのRAMという安いモデルを選択していましたが、痛い目に遭いました(戒)
MacWindowsに比してメモリを食わない!という話を聞いていたので8GBでも十分かと当時は思ったのですが、結構きつかったです。
特に動画を作ったりとか、DAWでソフト音源を駆動させるのが大変で…

いざ、起動

では、届いたMacBookProを起動します。

シェルを開けた瞬間電源入るのマジでビビる

シェルを開けただけで電源が入るようになるのは本当にやめてほしい。
初めて買ったMacBookPro2017に画面保護フィルムを付ける時、お店にお願いしたのですが電源切っておいたのに蓋開けただけで電源入って店員さんを困らせてしまった。
今回は自分で画面保護フィルムを貼りました、意外と最近のフィルムってよくできていて空気がそうそう入らないようになってるんですね。
それとMacBookPro2021からは起動時の謎の音が復活しています。
オノマトペ的に言えば「フォーン…」でしょうか。

キーボードとかスピーカーとか

おかえり、物理ファンクションキー

TouchBarも嫌いじゃなかったんですがやっぱり物理ファンクションキーがあると少し嬉しいですね。
TouchBarに対応しているアプリケーションで使うには結構便利な機能だったんですが、ファンクションキーと排他な仕様(ファンクションキーを使いたい時はFnを押さねばならない)なのが玉に瑕ですね。
とか思ってましたが物理ファンクションキーでもFn押さないとファンクションキーとしては機能しないのは一緒でしたねぇ…
物理になったことでいい点はブラインドタッチ時に画面から目を離す必要なくなるということでしょうか。
ここがやはりTouchBarだと(慣れだとは思いますが)触覚に頼ることができないのでどこになんのキーがあるのかが分かりにくく。
あと、ここは以前から一緒ですがファンクションキーの右側に電源ボタン兼指紋センサーがあります。

一般的なWindowsパソコンを使ってる身からするとデザイン重視でこういう風にキーボード部分に電源ボタンを置くのはやめていただきたい。
ちょっとした押し間違えでスリープになったりシャットダウンしたり、困るんですよね。
これはM2Pro/Max搭載の新型MacBookProでも変わらないでしょうね、中身変わっただけでガワは同じ感じでしたし。
まぁ、Macについては電源ボタンを利用する頻度がそもそも皆無に等しいですから、指紋センサとしてしか使わないも同然なのですが。
キーボード全体のデザインとしてはキーボード部分が黒基調になって引き締まった印象を受けます。

個人的にこの配色は好きです。
標準IMEについてですが、挙動はWindowsよりもMacの挙動の方が好きです。
どういうことかというと、Windows標準IMEのデフォルト状態ってアプリごとに半角/全角の情報持ってるんですよね。
とあるウィンドウでIMEの状態確認した時に半角で、別ウィンドウで作業しようとした時に全角になっているのに気づかず事故るということがあります。
Macではシステム全体でIMEの状態を管理しているので、ウィンドウごとに半角/全角の状態が違うという事象が発生しません。
キータッチはあくまでもノートPCですから、過度な期待は禁物です。
2017時代よりははるかにいいですが、当方がゲーム用デスクトップPCで利用しているRealForceやG512に比べると月とスッポンです。

スピーカーの音質

スピーカーの音質は、2017よりも良くなっています。
この薄い筐体でよくこの音が出せるな、という感じです。
ただ、あくまでもノートPCとして見るといい音というだけですので、悪しからず。
それでもここまでいい音が出るのは驚きですが、この価格帯のノートPCだとMacじゃなくてもこのくらいのクオリティなんですかね?
このレベルならわざわざ外付けスピーカーを用意する必要はないですね。
ちなみにスマホとは違ってイヤホン端子があるので無線イヤホンを調達する必要はないです。

大本命、TrackPad

自分がMacを使う理由の99%がコレです。
外付けオプションとしても発売されているMagicTrackPadがMacBookシリーズには標準トラックパッドとして搭載されています。
感圧センサーとTapTicEngineを使った所謂”どこでもクリックができる”シロモノです。
大きい、滑らか、使いやすいの三拍子が揃っていて自分的に最高のポインティングデバイスです。
個人的にはMacBookの価格の半分はここに計上されるのではないかというほど重要視しています。
最近でこそほとんどのノートPCでマルチタッチジェスチャには対応してきていますが、物によって稼働範囲が狭くてジェスチャしにくいなどの問題があったりします。
このMacBookProのトラックパッドはとにかくでかい、キーボードとほぼ同じくらいの縦幅を持っています。
多分この大きさのトラックパッド持ってるPCはWindows機では見たことないです。
提灯記事のように「Apple最高!Macしか勝たん!」みたいな盲信的なことは書きたくない(というか正直Macが完璧なPCだとは思っていないですしお寿司)ですが、このトラックパッドだけは最強と思ってます、異論は認める。
指に触れる表面がおそらくガラス(以前ネットの海で表面がバッキバキに割れてるMagicTrackPadの画像を見た)で作られているので、非常に指感触がいいですし指をすべらせる際の突っ掛かり感がない、マジで突っかからない。

仕事で社用PCとして中国LenovoThinkpad X1 Carbonを30台近くキッティングしたことがありますが、トラックパッドがひどかった。
質がいいのはサラサラしていて指の滑りもいいのですが、悪いのはゴムのような触感で指を滑らせた時の抵抗感が凄まじかったです。
当方SurfacePro6(Core i7、16GB RAM、512GBモデル)を持っているのですが、そちらの別売り(別売り!)のタイプカバーのトラックパッド部分は指感触は合格レベルでした。
ただやっぱり動作可能領域が狭いんですよね。
Apple別売りのMagicTrackPad3をWindowsでもフル機能使えるようにしてくれたら結構それ使い倒してしまうかも。
居間のMacMini2014用に初代MagicTrackPad(電池式)使っていますが、あれもなかなか悪くない。
クリックはトラックパッド下部のスイッチとなっているので、パッド上側でのクリックは難しいですが、やはり作業領域と指の滑りがいいので気に入ってます。

Windowsノートを使う時はBT接続でトラックボール使ってますが、MacBookは標準トラックパッドで十分でした。

実験用のMacMini2012には初代MagicMouse繋いでいますが、あれはあれで面白いですよね、マウスなのに2点タッチができて全画面間を移動できたり、もちろん上下左右スクロールも一本指スワイプでできてしまいます。

一年間使ってみて

持ち運び用途のPCとしては悪くないと思います。
Windowsでしか利用できないソフトなどで出先でも仕事をする必要がある方は別ですが、特にそういったこともなく出先でもMacで仕事が完結する、出先で使うにしてもネットサーフィンやSNS程度という方ならば購入候補に入れても良いと思います。
いやもうほんと、トラックパッド部分でMacの評価爆上がりしてます、それ以外では別に「う〜ん」という感じです。
最近はMacでしかできないことなんてのもそんなにあるわけじゃないですし(特に出先では)今までもMacを使っていてこれからも使い慣れたMacを使いたい、という人じゃなければMac買う必要はないと思いますが、ノートPCカテゴリのMacBookシリーズにおいては話が別問題。
このトラックパッドの操作性、感触に慣れるともう…という感じです。

グラフィックにおいては、昨今はWindows機でもFHD以上の解像度を持っており、スケーリングで滑らかな画面描画ができる機種が増えているので文字の視認性どうのこうのの話はMacだろうがWindowsだろうが高級機を買えばどっちでも良くね?レベルです。
ただ色の表現力という意味ではMacは上の部類に入るのかとは思いますので、そういうことを仕事としている方には手っ取り早い選択なのかな、と。

よっぽど重い処理をさせなければファンが回らない、という点において持ち運び用途に適してるんじゃないかと思ってます。
やはり持ち運ぶ機会が多いとファンの吸い込みによる内部への埃侵入、ファンへの埃付着による放熱効果の減少が昔から嫌だったのですが、M1/M2プロセッサになってからは基本的にファインが回らない(Proじゃないモデルはファンレスもあるんじゃなかったっけ?)んですよ。
Intel時代のMacは当たり前に回ってましたね、えぇ。
ファンが回らないってことはその分物理的な稼働部品の寿命も伸びるということだし、バッテリーの負荷も減るため連続稼働時間が伸びる&バッテリー自体の寿命も伸びることになりますしお寿司。
まぁMacに限らず最近のノートPCやスマートフォンなどは頭がいいんで継ぎ足し充電とかしててもそれなりのバッテリー寿命を誇りますが(なんなら満充電状態になってもACアダプター繋いでいたらバッテリー切り離して電源から直に電力供給するようにしたりするものもあったり)それでも全体的な寿命が伸びる要因となる要素は嬉しい限りです。
流石に動画書き出したり、ベンチマーク回してる時はファンが回りましたけど、このようにネットで記事を書いたりYoutubeみたり、WordやExcel使ったりする程度では全くもってファンは回ってくれません。
まさに今、ストーブをガンガンに焚いた雪国の一室でこの文章書いています(環境的によろしくないですがストーブの熱波がMacに直接当たるような位置関係)が、CPU温度が45℃程度に収まっていますし、ファンも回っていないです。
これが無印やProではなく、Maxのクラスになるとどうなるかは当該機種を持ってないので未知数です。
ただ、順当に考えれば性能UP=消費電力、発熱量UPですので、もう少し早い段階でファンが回り始めるのではないかと思ってます。
IntelCPUとのワッパを見比べていただければ分かりますが、それぞれで同等の性能を出すときの消費電力がM1/M2の方が低いので、ランニングコストも安くなります(イニシャルコストには目を瞑って、ですが)

もろちん、ゲームをするという用途においては絶対に買うべきではない選択だということを断言します。
対応しているゲームもありますが、やはりというべきか基本的に有名タイトルはどれもだいたいWindows専用となっています。
そもそもノートPCで、というか出先でゲームをやるのか?(まぁそんなこと言ったら出先でPC使ってネットサーフィンするなよとかそういう次元の話になりますが)という考えなので、自宅ではWindowsでゲームを、出先ではMacでネットサーフィンなどのライトな作業をと言った”勿体無い”使い分けをしています。

非ゲーム用途で普段からIntelCPUMacを使っている方にとってはこのApple謹製CPUのMacは良い選択肢になると思います。
バッテリー持続時間についてはSurfaceもいい勝負をしますが、高負荷時の温度の低さについてはMacの方がいいです。

※頭に思ってること書き出しただけだからすげー読みづらい文章になってます。
 そのうち書き直しすると思います、というかしたい。